最近、気になるタイトルの韓国映画を見つけ視聴してみました！
その映画は『タクシー運転手～約束は海を越えて～』。
本作は、1980年5月に韓国で実際に起きた実話を題材にした作品で、2017年の韓国主要映画賞を総なめにし、観客動員数は1200万人を突破しました！
2017年のNo.1韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』は一体どんな映画なんでしょうか？
あらすじ・感想を紹介したいと思います！
目次
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の視聴方法は？
『タクシー運転手 約束は海を越えて』を視聴する方法をご紹介します！
まずは、主な動画配信サービスの配信状況を確認してみましょう。
『タクシー運転手 約束は海を越えて』動画配信サービス
| 動画配信サービス | 配信状況 |
| U-NEXT | 〇 |
| Netflix | × |
| Hulu | 〇 |
| Paravi | × |
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| FODプレミアム | 〇 |
| Amazonプライム | 〇 |
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主演を務めたソン・ガンホの過去出演作(下記)もたくさん配信されていますよ。
- ナンバー・スリー NO.3（1997）
- JSA（2000）
- 反則王（2000）
- 殺人の追憶（2003）
- 南極日誌（2005）
- グエムル 漢江の怪物（2006）
- 青い塩（2011）
- スノーピアサー（2013）
- 観相師（2013）
- 弁護人（2013）
- 王の運命－歴史を変えた八日間－（2015）
- 密偵（2016）
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映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の概要
出典：Twitter
まずは、韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の概要からご紹介します。
実話を元に描かれた作品
本作は、1980年5月に韓国で実際に起きた実話「光州事件」を題材にした作品です。
光州事件とは、政府に反対する民衆が蜂起し、光州市を中心に多数の死傷者を出した事件で、韓国現代史上、最大の悲劇と言われています。
主要キャスト
本作の主人公で平凡なタクシー運転手キム・マンソプ役を演じるのは、韓国映画界の名優ソン・ガンホ！
ドイツ人記者ユルゲン・ヒンツペーター（ピーター）役には、『戦場のピアニスト』などのドイツのベテラン俳優トーマス・クレッチマン！
また、個性派俳優ユ・ヘジンや若手実力派俳優リュ・ジュンヨルら豪華キャストが共演！
監督・記録・受賞歴
メガホンをとったのは『義兄弟』や『高地戦』などで知られるチャン・フン監督！
本作は、第90回アカデミー賞外国語映画賞韓国代表作品に出品されました！
また、第54回大鐘賞では、最優秀作品賞と企画賞を受賞し、第38回青龍映画賞では作品賞や主演男優賞などを獲得！
2017年の韓国主要映画賞を総なめにし、観客動員数は1200万人を突破しました！
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』のあらすじ※ネタバレあり
マンソプとピーター
1980年5月の韓国。
光州では、民主化を求める大規模な学生・民衆デモが起こり、市民を暴徒とみなした軍による厳戒態勢が敷かれていました。
ソウルに住むキム・マンソプ（ソン・ガンホ）は、男手一つで娘ウンジョンを育てているタクシー運転手。
金銭面で苦労しており、家賃を10万ウォンも滞納していました。
一方、光州が緊張状態にあるという噂を同業者から耳にしたドイツ人記者ピーター（トーマス・クレッチマン）は、取材したいと考え、身分を偽って韓国に入国します。
光州へ
”外国人を乗せて光州まで行って戻れば10万ウォン貰える”という情報を偶然手にしたマンソプ。
うまい話を横取りしようと考え、先回りしてピーターを自分のタクシーに乗せます。
光州の危険な現状を何も知らないマンソプは片言の英語で能天気にピーターと意思疎通を図りますが、ピーターは「急いで光州に行ってくれ」と深刻な雰囲気。
2人は打ち解けられないまま光州を目指します。
機転を利かせて検問を搔い潜り、光州に到着したマンソプのタクシー。
マンソプは荒れ果てた光州の光景に目を疑い、ピーターはカメラを回し始めます。
すると、学生のデモ隊と遭遇。
英語ができるメンバーの一人ジェシク（リュ・ジュンヨル）がピーターの通訳を担当し、ピーターは取材のため、デモ隊の車に乗り込むことに。
マンソプもやむなくピーターの取材に付き合うことになりました。
マンソプの涙
マンソプやピーターは、軍が民衆に容赦なく攻撃する光景を目撃します。
危険な状況の中、ピーターはカメラを回し続けました。
すっかり日が暮れ、マンソプとピーターはソウルへ戻ることで一致。
ところが、車が故障してしまいます、
一人で留守番をさせている娘ウンジョンが心配なマンソプは、電話も出来ない状況に焦り苛立ちます。
その後、マンソプらはタクシー運転手の一人テスル（ユ・ヘジン）の家に泊めてもらうことに。
和やかな雰囲気で食事をし、打ち解け合います。
テスルは「2人に俺たちの希望を託すよ。頼むから真実を伝えてくれ」とマンソプとピーターに懇願するのでした。
その夜、テレビ局のビルがデモ隊によって放火されます。
マンソプたちも現場に駆けつけますが、私服軍人に追いかけられ、ジェシクが捕まってしまいます。
「早く逃げて！世界に真実を伝えて！」というジェシクの叫びを聞いたマンソプとピーター。
何とか逃げ切り、テスルの家に戻ってきます。
横になったマンソプは、病死した妻のことや娘への想いをピーターに語ります。
「娘には俺しかいないんだ」と涙ながらに語るマンソプの言葉に、韓国語が分からないながらもピーターは静かに耳を傾けるのでした。
マンソプの決意
娘のためにこれ以上危険を冒せないマンソプは、後ろめたく思いながらも早朝こっそり光州を抜け出すことに。
ウンジョンのために新しい靴を購入し、自宅へ戻ろうとしますが、ねじ曲げられた報道に愕然。
思い悩んだ末、マンソプはピーターを迎えに行くことを決意します。
ウンジョンに電話し、「終わったらすぐ戻る」と約束したマンソプは、光州に戻ってきます。
病院に駆けつけますが、そこは軍の攻撃による犠牲者で溢れかえり、中には、変わり果てたジェシクの姿が...。
そばには、ピーターが気力を失い座り込んでいました。
マンソプは「世界中の人々に伝えるのがあんたの使命だ」とピーターを鼓舞。
そして、「一緒に行く。俺は運転手。あんたはお客さんだ」と強い決意を表明し、ピーターと共に街へ。
勇敢なタクシー運転手たち
街へ出たマンソプとピーターは、再び軍と民衆の衝突を目撃。
タクシー運転手たちはケガ人の救出に向かう決意をし、マンソプも加わります。
銃弾が飛び交う中、命懸けでケガ人を助け出すマンソプ。
ピーターも涙ぐみながら目の前の惨状を撮り続けました。
その後、2人は世界に真実を伝えるためソウルへ向かいます。
しかし、検問で怪しまれてしまい、カーチェイスに発展。
マンソプのタクシーは軍の車両に包囲されてしまいますが、その窮地を救ったのは、テスルら光州のタクシー運転手たち！
彼らの命を懸けた反撃により、マンソプとピーターは逃げ切ることに成功するのでした。
真実が世界へ
無事空港に到着した2人。
ピーターに連絡先を聞かれたマンソプは、本名ではなく「キム・サボク」と名乗りました。
2人は互いを労い合い、別れます。
やっと帰宅し、ウンジョンと再会したマンソプは、泣きながら彼女を抱き締めました。
ピーターが命懸けで撮影した映像は、世界に広く知れ渡ることに。
ピーターはマンソプを捜しますが、ついに見つけ出すことはできませんでした...。
時は流れ、2003年12月。
韓国の民主化に貢献したとして賞を受け、再び韓国を訪れたピーター。
授賞式でスピーチし、”勇敢な友人キム・サボク”への思いも打ち明けます。
「キムさん、ありがとう。会いたいです」
一方、マンソプは変わらずタクシー運転手を続けていました。
ピーターが写った新聞を読み、「感謝するのは俺の方だ。こうして写真だけでも顔を見られて嬉しいよ」と感慨にふけります。
そして、今日もタクシーで人を運んでいくのでした。
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の感想
韓国の歴史に興味を持つきっかけになりました！
まさか韓国でこのような事件があったとは...。
序盤はキム・マンソプのおどけたキャラクターが際立ちコミカルな雰囲気でしたが、徐々に物語に深刻さが増していき引き込まれました！
最初は単にお金目当てで途中で逃げ出しそうにもなったものの、光州の凄惨な実情を知り、危険を顧みずピーターを乗せて帰ると決意したマンソプが勇ましい！
また、”真実を世界に伝える”という使命を最後まで貫き通すピーターの姿にも胸が熱くなりました！
そんな2人の関係性も素敵でしたね！
言葉が通じないこともあり、最初こそ相容れなかったものの、国籍を越えて徐々に深まっていくマンソプとピーターの絆は感動的でした！
印象的だったのは光州の人々の人間性！
マンソプらに食べ物をくれたり、車の修理をしてくれたり、家に泊めてくれたり。
親切な人柄だっただけに、どうして彼らが殺されなければならなかったのかと、心から悔しい気持ちになりました...。
目を覆いたくなるような悲惨な描写は衝撃的で、これが実話だとは信じられない...。
光州のタクシー運転手たちが自らの命を犠牲にしてマンソプらを助けるシーンには胸を打たれました！
何よりも魅了されたのが出演者たちの熱演！
特にソン・ガンホが目の前の惨状にやりきれない思いで涙を流すシーンには釘付けに！
また、涙ぐみながらカメラを回し続けるトーマス・クレッチマンの演技にも目が離せませんでした！
『タクシー運転手』というタイトルの通り、マンソプや光州のタクシー運転手らの活躍に注目！
「光州事件」をドラマチックに描き出す映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』。
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