10話では、津崎がみくりと初めての夜を迎え、ついに1つに結ばれました。
また、みくりは商店街のコンサルタントとして新しい仕事を開始。
しかし、津崎の方はリストラされることに。
一方、風見と気まずくなった百合は、風見から気持ちを告白されました。
そして最後は、津崎がみくりにプロポーズするもみくりは反抗し...というシーンで終わりました。
いよいよ最終回!
みくりと津崎の関係はどうなってしまうのでしょうか!
また、津崎は次の仕事を見つけることができるのでしょうか!
2人の運命は!?
目次
『逃げるは恥だが役に立つ』最終回11話あらすじ(※ネタバレあり)
共同経営責任者
津崎(星野源)にプロポーズされるも、”愛情の搾取”と反論したみくり(新垣結衣)。
以来、2人の関係はぎこちない状態に。
みくりは心の中で”せっかくのプロポーズを台無しにしたこんな小賢しい女、見捨てられて当然だ”と反省します。
青空市の活動にも不満が募り、”青空市も結婚もモヤモヤばっかりだ...”と嘆くみくり。
一方、津崎もみくりへのプロポーズを振り返り、”心のどこかで、自分を好きならば当然、提案を受け入れてくれるものだと思っていた。いつの間に僕はこんなに思い上がってしまったんだろう”と後悔していました。
ある日の夕食後、みくりは副業として青空市の手伝いをしていることを津崎に打ち明けます。
そして、モヤモヤしている点について説明を始めました。
主婦の仕事に対する評価について考えたことを津崎に伝えるみくり。
みくりは、「主婦の生活費=最低賃金」とし、求められる仕事に対する最低賃金への満足度の問題であると指摘します。
専業主婦の労働の対価は、その最低賃金に対して「+雇用主の評価(愛情)」が上乗せされるが、愛情は数値化できず実に不安定なもの。
その現実にみくりはモヤモヤしていました。
「プロポーズは嬉しかったんです...」と告げるみくりに、津崎は「そもそも従業員なんでしょうか?主婦も家計を支える立派な職業であると考えれば、夫も妻も”共同経営責任者”。この視点で、僕たちの関係を再構築しませんか?雇用関係ではない、新たなるシステムの再構築です」と提案。
この提案にみくりも賛同します。
「やりましょう!共同経営責任者」
「なりましょう!CEO」
2人は新たなシステムの構築に意欲を見せるのでした。
家事の分担
303カンパニー第一次経営責任者会議が開かれます。
津崎は転職先の候補をみくりに提示。
第1希望の会社はやりがいはあるが給料は今よりも半減してしまう点を指摘します。
収入が減る分は、みくりが商店街のコンサルの仕事の他にタウン誌のライターをして補填することに。
共働きとして、家事の分担をすることに決まりました。
2週間後。
303カンパニー第二次経営責任者会議が開かれます。
みくりは稼ぎが少ない分家事が多いことには納得しているが、津崎のやり忘れや遅れには不満を抱いていました。
津崎の方は、みくりの掃除の質の低下を指摘。
するとみくりは「私本当はそこまで几帳面ではないんです。今までは仕事だったから念には念を入れていました」と告白しました。
話し合いの結果、津崎の分担を増やすことに。
ある日、津崎はみくりから"帰りが遅くなるからご飯を炊いておいてもらえますか”と頼まれます。
ところが、うっかり炊き忘れてしまう津崎。
帰宅したみくりにバレないようあの手この手で誤魔化そうとしますが、結局みくりにバレてしまいます。
「子供じゃないんだから隠したってしょうがないでしょ」と怒るみくり。
2人の空気は悪くなります。
その後みくりは、余裕のなさから津崎に当たってしまったことや小賢しい一面が顔を覗かせてしまったことを反省。
”自尊感情が低いのは私の方だ...平匡さんが愛してくれたのはこんな自分じゃない”と涙を流すのでした。
心を閉ざすみくり
303カンパニー第三次経営責任者会議が開かれます。
みくりは家事が疎かになっていることを謝罪。
そして、「家事も掃除も私がやります。でもそれはボランティアです。やりたくない時はしません。だから文句も言わないでほしい」と冷たく津崎に言い放ちました。
津崎は話の方向性に困惑します。
みくりは「やめるなら、今です。面倒ですよね、こんな生活。こんな小賢しいことを言わないで平匡さんのプロポーズを受け入れてくれる女性はたくさんいます」と自暴自棄に。
席を立ったみくりは、仕事場として使っていた風呂場へ戻ります。
テーブルに取り残された津崎は一人考えます。
”みくりさんが閉じたシャッターは、いつか自分が閉じたものと同じかもしれない。だとしたら、僕は開け方を知っている”
津崎は、以前心のシャッターを閉じた自分に何度も何度も諦めずにノックしてくれたのはみくりだったことを思い出します。
そして、風呂場に引きこもるみくりに向かって話し始めました。
「生きていくのって面倒くさいんです。それは1人でも2人でも同じで、どっちにしても面倒くさいんだったら、一緒にいるのも手じゃないでしょうか。やってやれないことはないんじゃないでしょうか。僕たちは最初から普通じゃなかった。今さらですよ」
津崎がかけてくれた言葉にみくりは涙を流します。
そしてみくりは”立て直そう。1つ1つ、ゆっくりでも”と決意を固めるのでした。
風見を突き放す百合
一方、百合(石田ゆり子)は自宅に風見(大谷亮平)を呼び出します。
百合は風見の自分への気持ちに触れ「今まで頑なに生きてきちゃったから、今さら刹那的な恋愛とか考えられない。風見君が生まれた時私は17歳で、風見君が40を過ぎると、私はもう還暦。どこまでいっても風見君は私の甥っ子なの」と告げます。
またバーで飲もうと誘う百合ですが、風見は「僕は百合さんを伯母だとは思えないので。これで終わりにします」と断りました。
風見が去ったあと、百合は一人、どこか寂しげにワインを味わうのでした。
ある日。
風見は取引先の女性・五十嵐(内田理央)とバーで飲みます。
「十数年ぶりに恋をしたんだ。自分でも滑稽なぐらい、1人の人を想ってる」
積極的にアプローチしてくる五十嵐に、風見はハッキリと断りの気持ちを伝えるのでした。
青空市
迎えた青空市当日。
津崎や百合、沼田(古田新太)も様子を見にやって来ます。
さらに日野(藤井隆)も妻(乙葉)と子供を連れてやって来て、ようやくみくりと対面を果たしました。
風見もバーの店主・山さん(古舘寛治)に連れられてやって来ます。
境内の裏で2人きりで話す百合と風見。
風見は「僕は百合さんが好きです」とはっきり気持ちを伝えます。
百合も「私も好きよ、甥っ子じゃない風見君が」と告白しました。
「先のことは分からないけど、今の気持ちに素直になってみてもいいかなって」と告げる百合。
風見は百合を抱き締めました。
百合も風見を抱き締め返し、「会いたくて寂しかった」と告げます。
風見は百合の額にキスをしました。
一方、青空市の最中、みくりは津崎に声をかけます。
みくりは派遣時代のつらい過去を話し始め、「青空市では私の小賢しさをむしろ喜んでくれて。小賢しいから出来る仕事もあるのかも」と告げます。
すると津崎は「小賢しいって何ですか?僕はみくりさんを小賢しいと思ったこと一度もありません」と返しました。
みくりは津崎を見つめ、人目もはばからず津崎を抱き締めました。
大勢のお客さんの視線が2人に注がれます。
津崎はみくりの行動に戸惑うも、みくりの背中に手を回し力強く抱き締め返しました。
みくりは「ありがとう。大好き!」と津崎に告げるのでした。
2人の未来は?
その夜、手を繋ぎ、ソファーに並んで座る2人。
みくりが「これからどうしましょう」と話を振ると、津崎は「なんでもいい気がしてきました。籍を入れても、入れなくても」と答えます。
2人はキスをし、今後のことをあれこれ妄想します。
挙式、子だくさん、専業主夫、逃亡などなど。
みくりは”たくさんの道の中から、思い通りの道を選べたり、選べなかったり。どの道も面倒くさい日々だけど、どの道も愛おしい日もあって。逃げてしまう日があっても、深呼吸して別の道を探して、また戻って。いい日も悪い日も、いつだってまた、火曜日から始めよう”と心の中で思いました。
月日が流れ、引っ越しの準備を進める津崎とみくり。
ところが、昨日がハグの日・火曜日だったことに気付きます。
津崎が両手を広げてハグの態勢を整えると、みくりは「やー!」と飛び込んできました。
2人は幸せそうに笑顔でハグするのでした。
『逃げるは恥だが役に立つ』最終回11話感想
ついに終了!
最後は皆それぞれが幸せを手に入れた素敵なハッピーエンドでした!
みくりと津崎が”共同経営責任者”となって定期的に会議を開いて話し合う様子は斬新でしたね。
恋人同士になったものの、このように会社っぽくなるのは元々雇用関係から始まった2人ならではだと思い、とても面白かったです!
また、心のシャッターを閉じてしまったみくりを、今度は津崎が以前みくりが自分にしてくれたのを思い出して温かく接しようとする姿には感動しました。
そして最後には、みくりと津崎の様々な未来パターンが描かれましたね!
挙式や子だくさん、専業主婦など、どの未来も見てみたいものばかり!
2人が幸せそうな表情でハグするラストシーンは2人の明るい未来を想像させて最高でした!
一方、年の差を越えて百合と風見が結ばれたことも嬉しかったです!
百合は”17歳差”であることを気にしていましたが、恋愛において何より大事なのは”相手を想う気持ち”であると2人の恋愛から教わりました。
百合は最後に自分の気持ちに素直になったことで風見と素敵な結末を迎えることができましたね!
本ドラマ全話を通して、みくりと津崎の成長には勇気をもらいました!
仕事において誰からも必要とされていないと感じ、自分の小賢しさを嫌っていたみくり。
そんなみくりが小賢しさを長所にして活動し青空市を成功させましたね!
また、当初は自尊心の低さが際立っていた津崎の方もみくりとの交流を通じて段々と男らしく頼もしく成長していきましたね!
また、本ドラマでは情熱大陸や新婚さんいらっしゃいなど、有名テレビ番組をパロディしたみくりの妄想が毎話のように描かれ楽しかったです!
全体的にコメディ色豊かで、個性豊かなキャラクター同士の掛け合いにはいつも笑っていました!
しかし本ドラマは、明るいコメディ要素だけに終始せず、就職難や派遣切り、事実婚など現代社会の問題も取り上げていて勉強にもなりました。
改めて「結婚」や「仕事」、「生き方の多様性」について考えさせられました!
契約結婚したみくりと津崎は生活を共にするうちにお互い惹かれ合っていきましたが、雇用関係であるが故に思い切って相手の心に踏み込めないシーンが何度も描かれましたね。
相手の気持ちが分からず苦悩する2人でしたが、しっかり気持ちを打ち明け合うことで幸せに辿り着きました。
分からないからこそ気持ちを”伝え合う”ことが大切だと気付かされました!
また、印象に残ったのが津崎が紹介した”逃げるのは恥だが役に立つ、大事なのは生き抜くこと”というハンガリーのことわざ。
勇気づけられたと同時に、”大事な人を前にしたら逃げてはいけない”ということも学びました!
そんな本ドラマは2021年1月2日に新春スペシャルドラマとして帰ってきます!
いったいどんな物語が描かれるのか今からワクワクが止まりません!
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